「無料でできるSEO」と聞いたら、もしかしたら怪しいと感じたり、あるいは驚く人がいるかもしれません。
一昔前は SEO (検索エンジン最適化)といえば業者に高額な料金を支払い、効果が出たり出なかったり、グレーなイメージを持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
それでは最近の SEO は、どうなっているのでしょうか。
そもそも、SEOとは何でしょう?
ところで、SEOとは何でしょうか?
このブログでも何度も出てきていますが、SEO とはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化と訳されます。
「検索エンジン最適化」とは、Googleなどの検索サイトの検索結果において、自社のウェブページをより高い順位に表示させることを目的として行う取り組みのことをいいます。
つまり分かりやすく言えば、あなたの会社のホームページをGoogleやYahoo!のトップページ、あるいは今よりも上位に表示させることを目的とした、一連の施策のことです。
従来の SEO は、外部の SEO 業者に依頼すると、何十万円(~何百万円)も請求されました。大規模サイトなどでは、年間数千万円といった事例も聞きました。
もちろんこの記事を書いている現在でも、有料で SEO を請け負う業者はいくつもありますし、SEO を有料で請け負うこと、それ自体は何も悪いことではありません。むしろ、知識と技術のある会社に有料で SEO をおまかせした方が成果が速い、という場合も多いでしょう。
しかしながら従来の SEO 、例えば10年前の SEO と現在の SEO では実際の対策、やる内容が大きく変わってきています。なぜでしょうか。
そこには、検索サイト(Google)のアルゴリズムの変遷が関係しています。
SEO の種類
いわゆる SEO の種類を大きく分けてみましょう。大きく分けると SEO には、外部施策(外部 SEO )と、内部施策(内部 SEO )があります。
SEO の外部施策とは?
主に当初から行われている施策で、「被リンク」があります。
たくさんのサイトからリンクされている=有用なウェブサイトである、という意味で、被リンクは現在でも有効ですが、現在の SEO において被リンクの数はあまり意味が無く、リンク元の「質」が大きく問われるようになっているといえます。
この点、お金でリンクを買ったり、自作自演での被リンクはNGと一般的にはいわれています。しかし、一概にそのようにはいえません。
メインサイトを中心にした、サテライトサイトをいくつか所有し、そこからきちんと意味のとおったリンクを送り合うことは、自作自演というニュアンスとは少し違い、それが自サイトの SEO 検索順位を上げるためだけではなく、きちんと訪れたユーザーのためになっているのであれば、有用な被リンクである、という解釈をしてよいかと思います。
この点、きちんと構想段階からサテライトサイトや時間軸、被リンクのアンカーテキストなどの様々な設計を行っておくことが重要です。
あとで追加する場合でも、計画的に従来のサイトと融合するようにするなど、他人任せ(他人の気分におまかせする被リンク)ではなく、計画的なリンク、ウェブサイトの構築が必要となってきています。
逆に言うと、そうではない被リンクは、 SEO にはさほど影響がなくなってきています。
SEO の内部施策とは?
良質なコンテンツを届ける姿勢
内部 SEO とは、まずはじめに書かなければいかないことは、「良質なコンテンツ」をユーザーに届ける姿勢、これありき、ということです。
意味のないコンテンツを量産して、サテライトサイトも意味のないコンテンツで、そこからいくらリンクを張っても、 SEO の観点からも全く評価されない、ということです。
現在は全ての SEO の原点に、「良質なコンテンツ」が存在するといえるのかもしれません。
個人的見解ですが、 SEO 業者や外部のライターに自社コンテンツを丸投げで書いてもらっても、あまり意味のある行為とはいえないと思います。やはり自社サイトのコンテンツは、社内の人間にしか書けないのではないでしょうか。
検索エンジンの評価といっても、実際は人間ではなく、ロボットプログラムが評価するようです。
ですので、ロボットを騙す、などというようなコンテンツづくりはもうやめて、訪問者のためになる、良質なコンテンツをつくり、適切に評価をしてもらう、というスタンスでサイトづくり、コンテンツづくりをしていく必要があります。それこそが、 SEO といえるでしょう。
その考えで、サイトマップをgoogleに送信することも必須となります。
内部リンク、関連ページを表示
例えば404 not found のページを無くす、リンク切れを無くす、関連ページを表示させる、などユーザビリティーの向上が挙げられます。
訪問するユーザーに焦点をあて、ユーザーが迷わないように、あるいはユーザーにより多くのコンテンツを届け、読んでもらえるように、そのように考えてサイト設計をすることが SEO においても重要です。
キーワードライティング
例えば、タイトルにキーワードをいれる、Hタグにキーワードをいれる、そういったことは以前は重要したが、それ以上に内容が重要です。
そして、 SEO にはタイトルの他に表示される、概要(ディスクリプション)も重要でしょう。タイトルとディスクリプションを見て、ユーザーはサイトに訪れるかどうかの判断をします。
自分のウェブサイトが(ウェブページが)どのように検索サイトに表示されるのか、チェックしておきましょう。
マルチデバイス(スマホ)に対応
PCユーザーよりも、スマートデバイスユーザーからの訪問、閲覧が多くなってきた現在、全ての人が大きな画面で見ているとは想定しない方が良いです。
小さな画面でサイトをみた場合、表示速度は快適か?コンテンツはきちんと表示されているか?そのようにあらゆるユーザーに出来る限り対処することが大切です。
AMP(Accelerated Mobile Pages)
アンプ、という機能があります。表示が速いこの仕様で作成したページは、検索上位に表示される仕様となっていますので、ますますSEOの観点からも、スマートデバイスに対応したサイト作りが必要とされます。
HTTPS化
HTTPS化は、最近は無料のSSLが普及してきたので、これらを利用すればサーバー代金だけでSSLが使えるようになります。
これも、Googleが検索結果に優遇するとコメントしているようですので、必ずしておきましょう。
SNS連携
TwitterやFacebookとの連携は、googleの検索結果とは特に関係ないかとも思われますが、検索結果が上がってくるのにはある程度の時間がかかりますので、それまでの間に、SNSで拡散すると、SNSからのアクセスが見込めます。
アクセスがあったこと自体は、Google Analyticsで把握していますので、遠回しにgoogleの検索結果に影響を与えるかもしれません。
アクセスを増やすという観点では、GoogleのSEOだけではなく、こういったGoogleにたよらないアクセスアップ方法をいくつか知っておくとよいと思います。(ほかにはブログランキングなどもそうですね)
まとめ
Googleの検索結果を上げるには、外部対策と内部対策があるが、現在はやたら多い被リンクよりも、適切なメインサイト、サテライトサイトの設計、構築、そして内部対策が有効です。
そしてこれらは、もちろん業者に有料でやってもらうことも可能ですが、ユーザーファーストの観点から、良質なコンテンツをつくるということになると、業者よりも自社でコンテンツを作る方が良いと思われます。
コンテンツ・マーケティング、コンテンツ・SEOなどを自社で取り組むことこそが、資産となるのではないでしょうか。